小野ゴムの強み 複合化技術
製品開発理念「ONG-ARCTI」
お客様の「こんな素材できないか?」を実現して来ました。
ONG-ARCTIとは
ARCTI(アークティ)はAdvanced Rubber-Composite Technology(先進的ゴム複合技術の統合)の略であり、小野ゴム工業株式会社の製品開発理念として位置付けられています。
ゴムの母体であるポリマーの機能を活かし、他の物質とその機能とを複合化して新たなる機能を持った製品を生み出します。
下記に示す複合化の例のように、ゴムと金属、磁石等の複合化、コンパウンド技術を駆使しての高機能化、そしてこれらを作り出すためのハードである機械の開発とすべてが複合化技術の統合によってもたらされた結果であります。
Polymer-Metal
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磁気シールドゴム材料
最近、我々の生活する廻りには漏洩電磁波が多くあります。そして人体に明らかに影響があるといわれています。ゴムにある種の金属を混入させることにより、電磁シールド用ゴム材料が出来ます。
【開発製品】:フェライト磁気シールドゴムシート
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制振材料
環境は人に優しくなくてはなりません。人は誰しも騒音・振動から逃れたいと思っています。ゴムに金属や無機物を混入させると制振効果に優れる制振材料が出来ます。
【開発製品】:制振シート HD-1000
Polymer-Magnet
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ゴム磁石
柔らかい磁石、曲がる磁石、シート状の磁石、このような磁石があったらいいなと考えた人々がいました。そして先輩技術者達はゴム磁石を考え出しました。 ゴムに磁性粉末を混入させるとゴム磁石ができます。
【開発製品】:異方性フェライトゴム磁石、サマリウムコバルトゴム磁石、ネオジウム鉄ホウ素ゴム磁石
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磁性ゴム
長年培われた技術と特別に用意された設備を使用して、エラストマー(各種ゴム・樹脂)と磁性体を混練しております。対応厚み範囲0.4mm~5.0mmでの柔軟性のあるシート形状の磁性ゴムをご用意しております。(この範囲外はご相談ください)
【開発製品】:磁性ゴム MAGRUB
Polymer-Compound
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機能性ゴム
ゴムにはベースポリマーで数十種、グレード分けすればその各々が何百通りになり、配合によってそれがまた何千通りものゴム材料が出来ます。使用目的に合ったゴムを選定し、配合を決めるのはなかなか難しいものなのです。
ONGでは、電気製品にゴムを使うために、接点等に使われる貴金属に対して非汚染性のゴムを開発しました。また、UL認定の材料も開発し、電気製品のUL認定取得に貢献しています。【開発製品】:貴金属非汚染性CRゴムコンパウンド、UL認定CRゴムコンパウンド
Polymer-Machine
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独自機械の開発
ゴムと何かとを混ぜるとき、非常に大きな力が掛かります。そして機械も非常に磨耗します。当然今まであった機械では使えません。このように新しい製品を作るとき新しい機械が必要となってくるのです。必要に迫られて生まれた機械がいくつもあります。そしてこれからも生まれていくでしょう。
【開発製品】:ゴムローラーシャフト接着剤塗布機、長尺シート連続切断機